こんにちは。今年もYGP日本予選が始まりました。
皆さんそれぞれの思いで参加された方、参加しないと決められた方があります。
YGPはやめてヨーロッパオーディションツアーへ出られた方もいらっしゃいます。
目標をローザンヌに決めてレッスンに取り組まれている方、海外の行きたいバレエ学校
の審査を受けていらっしゃる方、様々です。
コンクール入賞は通過点です。スカラをもらって海外に出ればプロになれるという保証
でもありません。コンクールは夢を叶えるための一つの目標です。なりたい自分はその
先にあると思います。
コンクール動画を見て思うのは、Vaはそつなく、高く挙げられた脚、えぐれた膝、高い甲、
高速多回転、などなどテクニックは素晴らしいのですが、なんだかハートが伝わってこない、
バレエというジャンルの体操競技を見ている気がします。このVaであなたは何を伝えたいの?
このVaの全体のストーリー知ってる?その中のどんな場面?どんな気持ちで踊ってる?と
尋ねることが多いです。音楽があってストーリーがあってダンサーがいて演じるのだと思い
ます。圧倒的な演技力のダンサーに目が行きます。心震わせてくれるのはそんなダンサーだと
私は思います。
自分はバレエ向きの体ではないとバレエを止めてしまう前に基本の見直しと何をしたいのかを
しっかり考えてもらいたいと思います。コンクール入賞が夢ではないはずです。
もう一つ気になるのは、自分は体が硬いと呪詛してしまっている方が結構多いことです。
親御さんがあなたは体が硬いと呪詛しているので自分もそう信じてしまっている事が多いです。
特に体の柔らかいお子さんはコントロールが難しく、固めることで安定を保とうとしがちです。
とても柔軟なお子さんがお体をガチガチに固めてしまって当サロンに来てくださることが多々
あります。バレエを知らない大人、あなたを知らない大人の言う事で大好きなバレエを
諦めないでください。コンクールに向いている人、オーディションがいい人、地道に努力を重ねて
スカウトされる人、様々です。諦めたときが終わりです。どうぞ夢をあきらめないで!
